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『いかにして民主主義は失われていくのか 新装版 新自由主義の見えざる攻撃』ウェンディ・ブラウン(原著)中井亜佐子(訳) 発行:みすず書房

4,950円

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いまや新自由主義は、民主主義を内側から破壊している。新自由主義は政治と市場の区別を取り払っただけでなく、あらゆる人間活動を経済の言葉に置き換えた。主体は人的資本に、交換は競争に、公共は格付けに。だが、そこで目指されているのは経済合理性ではない。新自由主義は、経済の見かけをもちながら、統治理性として機能しているのだ。 その矛盾がもっとも顕著に現れるのが大学教育である。学生を人的資本とし、知識を市場価値で評価し、格付けに駆り立てられるとき、大学は階級流動の場であることをやめるだろう。 民主主義は黙っていても維持できるものではない。民主主義を支える理念、民主主義を保障する制度、民主主義を育む文化はいかにして失われていくのか。新自由主義が民主主義の言葉をつくりかえることによって、民主主義そのものを解体していく過程を明らかにする。 目次 序 デモスの崩壊 第一部 新自由主義的理性と政治的生 第一章 民主主義の崩壊 新自由主義が国家と主体をつくりなおす 第二章 フーコーの『生政治の誕生』 新自由主義の政治的合理性の見取り図 第三章 フーコー再訪 ホモ・ポリティクスとホモ・エコノミクス 第二部 新自由主義的理性を散種する 第四章 政治的合理性とガバナンス 第五章 法と法的理性 第六章 人的資本を教育する 終章 剥き出しの民主主義が失われ、自由が犠牲へと反転する 訳者あとがき 原注 索引 著者プロフィール ウェンディ・ブラウン (ウェンディ ブラウン) (原著) (Wendy Brown) アメリカの政治哲学者。現在、カリフォルニア大学バークレー校政治学教授。邦訳された著書に『寛容の帝国』(法政大学出版局、2010)がある。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 中井亜佐子 (ナカイ アサコ) (訳) (なかい・あさこ) 一橋大学教授。専攻は英文学、批評理論。著書に『エドワード・サイード ある批評家の残響』(書肆侃侃房、2024)、『日常の読書学』(小鳥遊書房、2023)、『他者の自伝』(研究社、2007)ほか。共訳書にG・C・スピヴァク『スピヴァク、日本で語る』(みすず書房、2009)、ニコラス・ロイル『デリダと文学』(月曜社、2014)、ポール・ビュール『革命の芸術家』(こぶし書房、2014)ほか。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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