懐かしい父母ときょうだい、寛大だった夫、恩師の作家・芹沢光治良、ふとしたきっかけで知った『易経』。
敬虔なクリスチャンとしてマリア像を心の支えに、太平洋戦争と戦後の大混乱のなか、数奇な運命を持ち前のポジティブ志向で精いっぱい生きてきた102年を語る。
読書好きの少女を文学の世界に導いた芹沢光治良の知られざる側面を語り、古代中国で生まれた陰と陽を基本にする思想『易経』の「善も悪も、幸運も不運も、完成も未完成も繰り返し現れる」と説く「生きるヒント」との関わり、周囲のさまざまな人間模様をつづる。
西洋の愛の教え『聖書』と東洋の知の教え『易経』――2つの偉大な書物を心の糧に、102年の歳月を生き抜いてきた著者が人生経験を振り返り、みずみずしい感性をもちつづけてたどり着いた現在の境地を語る。
【目次】
第1章 「変わった子」の幼年時代と学校生活
第2章 戦時下の日々と母になるまで
第3章 嫁としての仕事と文学と『易経』と宗教
第4章 アツコの探究と心のよりどころ
著者プロフィール
梶川 敦子 (カジカワ アツコ) (著)
1923年、東京・牛込に生まれる。白百合高等女学校卒業。芹沢光治良に師事し、「死者の家」で第2回群像新人賞入選。著書に『楽しくまなぶ『易経』』『92歳のひとりごと――『聖書』と『易経』に生きて』『生きるヒント『易経』』『生かされてあるいのち』『占いの原点『易経』』『芹沢光治良の世界』『天の残像』(いずれも青弓社)。
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