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『トピーカ・スクール』ベン・ラーナー(著)川野 太郎(訳) 発行:明庭社

3,190円

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2020年ピューリツァー賞最終候補作 「さて、これから一枚の写真を見せるので、ひとつお話を作ってもらいたい(…)この写真に写る人たちはなにを考えて、感じていると思う? まずは、なぜこのような場面に至ったのかを話してみてくれないか」 1997年、中西部カンザス州トピーカ。高校生のアダム・ゴードンは、恋人のあとを追って入り込んだ湖畔の邸宅がじつは見知らぬ他人の家だったことに気づいた。つかのま世界が組み替わり、アダムはその湖畔に立ち並ぶすべての家に同時にいる感覚に襲われる。同一性と、確からしさの崩壊。彼はすべての家にいたが、その家々の上空を漂うこともできた。 競技ディベートの名手であるアダムが、自分のスピーチのなかにみた暴力性。ともに臨床心理士のアダムの両親が紐解きはじめた、自らの記憶。母ジェーンの葛藤と彼女が闘ったトピーカの「男性たち」。父ジョナサンが心の奥底に隠した弱さ。言葉の限界にそれぞれの形で向き合う家族の語りに、アダムの同級生ダレンの声が織りこまれる。クラスにとってよそものだった彼を待つ事件。それは避けられなかったのか? そして、アダムが最後に選び取ったスピーチとは。 複数の声が時代を行き来しながら、米国の現在を照射する。『10:04』の作者が、知性と繊細さをもって共同体を描きだす、小説の新しい可能性。 著者プロフィール ベン・ラーナー (ベン・ラーナー) (著) 1979年カンザス州トピーカ生まれの詩人・作家。詩集にThe Lichtenberg Figures(2004年)、Angle of Law(2006年、全米図書賞最終候補)、Mean Free Path(2010年)、The Lights(2023年)、小説に自伝的三作 Leaving the Atocha Station(2011年)、『10:04』(2014年、邦訳:白水社)、The Topeka School(2019年)、詩論にThe Hatred of Poetry(2016年)などの多数の著作があるほか、複数のアーティストとの共同制作も手がけている。これまでフルブライト、グッゲンハイム、マッカーサー各財団からフェローシップを受け、現在はブルックリン・カレッジで英文学の特別教授を務めている。 川野 太郎 (カワノ タロウ) (訳) 1990年熊本生まれ。早稲田大学文学研究科修了。訳書にハワード・ノーマン『ノーザン・ライツ』、リディア・ミレット『子供たちの聖書』(ともに、みすず書房)、シオドア・スタージ ョン『夢みる宝石』(ちくま書房)、ハリー・パーカー『ハイ ブリッド・ヒューマンたち:人と機械の接合の前線から』(みすず書房)など。 四六判 378ページ 価格 2,900 円+税 3,190 円(税込) ISBN978-4-9914179-0-0 初版年月日2025年7月28日

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