同棲中であるミワの家は、玄関のドアを開けると二つのドアが現れる。
彼は帰宅すると、ミワのいるリビングに通じるドアではなく、先にもう一方のドアを開くという……(「どちらのドアが先?」)。
三橋葉子は、母の死を機に、叔父が暮らしていた家に移り住んだ。
葉子はその家に住むにあたり、窓がなくドアも見つけにくい小部屋をつくった……(「仕込み部屋」)。
単行本時、話題沸騰した唯一無二の間取り小説、待望の文庫化。
(解説・春日武彦)
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