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『日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 文化の架橋者たちがみた「あいだ」』片岡真伊(著) 発行:中央公論新社

2,750円

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日本文学は「どうしても翻訳できない言葉」で書かれてきた、と大江健三郎は言う。事実、谷崎も川端も三島も、英訳時に改変され、省略され、時に誤読もされてきた。なぜそのまま翻訳することができないのか。どのような経緯で改変され、その結果、刊行された作品はどう受け止められたのか。一九五〇~七〇年代の作家、翻訳者、編集者の異文化間の葛藤の根源を、米クノップフ社のアーカイヴ資料等をつぶさに検証し、初めて明らかにする。 目次より 序章  日本文学翻訳プログラムの始まり――ハロルド・シュトラウスとクノップフ社 第一章 日本文学の異質性とは何か――大佛次郎『帰郷』 第二章 それは「誰が」話したのか――谷崎潤一郎『蓼喰う虫』 第三章 結末はなぜ書き換えられたのか――大岡昇平『野火』 第四章 入り乱れる時間軸――谷崎潤一郎『細雪』 第五章 比喩という落とし穴――三島由紀夫『金閣寺』 第六章 三つのメタモルフォーゼ――『細雪』、「千羽鶴」、川端康成 第七章 囲碁という神秘――川端康成『名人』 終章  日本文学は世界文学に何をもたらしたのか――『細雪』の最後の二行 著者プロフィール 片岡真伊 (カタオカマイ) (著) 片岡真伊 国際日本文化研究センター准教授、総合研究大学院大学准教授(併任)。博士(学術)。1987年栃木県生まれ。ロンドン大学ロイヤルホロウェイ(英文学)卒業、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士課程(比較文学)修了。総合研究大学院大学(国際日本研究)博士後期課程修了。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)言語文化学部シニア・ティーチング・フェロー、東京大学東アジア藝文書院(EAA)特任研究員を経て、2023年より現職。 四六判 432ページ 定価 2,500円+税 ISBN978-4-12-110148-8 書店発売日2024年2月9日

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