ぼく(コーリャ)は13歳。夏の夜、「列車が通り過ぎるあいだ、レールの下に寝ていられるか」という、友人たちとの賭けに勝ってから、町で一目置かれる存在になっている。そんな僕の住む町に、カラマーゾフの三兄弟が戻ってきた。自由奔放な長男ドミトリー、理知的な次男イワン、そして不思議な三男アリョーシャ。そして、三兄弟の父フョードルが死んだ。それは殺人事件だった!誰の目にも、長男ドミトリーが犯人と思われたが、やがて新たな犯人像が浮かび上がる!一転、二転、大逆転のスリリングな展開。ドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』をベースに、少年の視点による「児童文学・冒険ミステリー」として再構成する。 著者プロフィール 柳広司 (ヤナギコウジ) (著) 柳広司 1967年生まれ。2001年『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。歴史や文学作品モチーフにしたミステリーに定評がある。09年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。著者に『漱石先生の事件簿』『虎と月』『太平洋食堂』『南風に乗り』などがある。