中東の動向は世界の経済に直結している
日本にとって、石油を通じて中東は重要な地域です。しかし日本で中東政治や文化についての出版物はありますが、経済関連のものは皆無といえます。本書は、トレンドをおさえつつ学術的な観点から中東経済のしくみ・成り立ちを説明し、世界との関係性を考えるための入門書です。
【構成】
はじめに 中東の経済事情を知るために
■プロローグ 中東の基礎知識
中東という地域
主要な中東の国ぐに①
主要な中東の国ぐに②
主要な中東の国ぐに③
イスラム教の基本…など
<中東経済こぼれ話①>
中東ビジネスの要諦
■Part.1 石油産業の歴史としくみ
石油産業の構造:上流と下流
世界的大企業サウジ・アラムコ
「後出しジャンケン」で石油を買う日本
イランからはじまる中東の石油産業…など
<中東経済こぼれ話②>
日本に石油メジャーが生まれなかったワケ
■Part.2 世界と日本のエネルギー事情
石油と天然ガスはまだまだ主役
化石燃料依存度が高い日本
日本の弱点はエネルギーの海外依存
石油はあとどれくらい採れるのか?…など
<中東経済こぼれ話③>
中東の統計の信頼性
■Part.3 オイルマネーの循環
中東経済でもっとも重要なのは石油価格
中東産油国の財政の柱は石油
サウジアラビアの財政はラクじゃない
レンティア国家とは?
「課税なくして代表なし」…など
<中東経済こぼれ話④>
オランダ病:工業化できない産油国
■Part.4 中東の貿易構造
中東の貿易:お隣さんとは少ないよ!
サウジアラビアとUAEが中東貿易の二強
NOイスラエル:アラブ・ボイコット
イスラエルとの経済関係
カタール断交問題と経済関係…など
<中東経済こぼれ話⑤>
世界銀行報告書の不正とサウジアラビア
■Part.5 労働構造と人的資本
中東の労働市場の特徴
外国人だらけの湾岸諸国
男だらけの湾岸諸国
稼いだお金を故郷に送る
外国人労働力に頼りつづけられる?…など
<中東経済こぼれ話⑥>
経済成長は外国頼み
■Part.6 中東経済の未来
中東経済の新たな針路
サウジアラビアの「ビジョン2030」
投資を通じた国づくり
スポーツを通じた産業育成
趣味がビジネスに:競馬…など
<中東経済こぼれ話⑦>
中東にお金もちは多いのか?
著者プロフィール
細井長 (ホソイタケル) (著)
【著者】
細井長(ほそい・たける)
1977年生まれ、秋田県出身。立命館大学国際関係学部、同大学院国際関係研究科博士前期課程、同大学院経営学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)。現在、國學院大學経済学部教授。専門は国際経済、中東経済、エネルギー経済。著書に『中東の経済開発戦略』(ミネルヴァ書房)、『アラブ首長国連邦(UAE)を知るための60章』(明石書店)。