目次
【書評】
伊藤亜紗『手の倫理』(試し読み)(評者: 佐藤環 以下同)
手を介した人間関係 / 悩みと創造の「倫理」/ ゆだねると入ってくる、身体のメディア性 / 「一体化」ではなく「混じり合う」
三木那由他『会話を哲学する』
会話を介した人間関係 / 話し手と聞き手のあいだで交わされる約束事 / すれ違うコミュニケーション / 共同体から、ふたりへ
奥村隆『他者といる技法』
アイデンティティをめぐる人間関係 / 理解を介した人間関係 / わかりあえなくても、いっしょにいるには
【評論】
庵野秀明『新世紀エヴァンゲリオン』
——「閉じこもるか、溶け合うか」二者択一の視野狭窄
「私」と「あなた」の葛藤が、セカイの危機に繋がる /「みな、ひとつに溶け合えたら」/「心の壁」である「ATフィールド」/ 力の拮抗、身体の強張り、他者の拒絶 /「他者との一体化」という幻想と、「母の他性」/「でも僕はもう一度会いたいと思った」
ヤマシタトモコ『違国日記』
——寂しさと孤独 LonelinessとSolitude
同じ空間だが、「ちがう国」/「保護者」ではあるが、「親」ではない / 確かではないが、したたかな関係
【エッセイ】
「交わした言葉とその記憶 それは、同化せずとも温もりを伝え合う「皮膚」となる」(著: 佐藤環)