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『書物の時代 読書がひらいた日本近世』若尾 政希(著) 発行:岩波書店

3,960円

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一七世紀、日本で商業出版が始まった。人びとが本によって知を共有する〈書物の時代〉の到来である。今日まで続くこの大変革は、読書という営みを通して心を治め、家の存続を願い、世界と自己との関係性を問う、「思想主体」としての民衆を列島各地に生みだした。「書物の思想史」を提唱してきた近世史家の重要論考を集成。 目次  はしがき――〈生きかた〉としての思想史 序 章 日本近世の時代環境――『農業全書』から考える   はじめに  1 『農業全書』はいかにして作られたのか  2 『農業全書』における畜産の位置  3 非畜産農業の成立と展開  4 家畜化と栽培化――品種改良の思想  5 多品種複合農業の成立   むすびにかえて  コラム❶ 一七世紀の時代・社会・文化をどう描くか 第一章 書物がひらいた思想形成――軍書・医薬書・天文暦書から安藤昌益へ   はじめに――問題意識のありか  1 書物の文化史から思想史へ――思想形成の契機としての書物  2 軍書の歴史的位置  3 医薬書・天文暦書の歴史的位置  4 安藤昌益の主体形成――政治常識との葛藤   むすびにかえて  コラム❷ 軍書を携えし者たち――安藤掃雲軒という人 第二章 『浮世物語』から時代を読む   はじめに  1 近世人の読書  2 『浮世物語』主人公瓢太郎の思想形成   むすびにかえて  コラム❸ 近世における楠正成伝説 第三章 書物がもたらした社会変容――歴史を作る、主体を作る   はじめに  1 思想形成の一契機としての書物  2 日本近世の社会変容と書物  3 近世人の思想形成と歴史   むすびにかえて  コラム❹ 貝原益軒――時代を創り、人を作る 第四章 一上層農民の蔵書から――「書物の思想史」研究のために   はじめに――近世人の思想形成と書物  1 『書物目録』から何がわかるのか  2 寺澤家の蔵書とその形成  3 寺澤直興の思想形成と書物(1)――安永期  4 寺澤直興の思想形成と書物(2)――寛政期   むすびにかえて  コラム❺ 寺澤直興はどのように書物と出会ったか 第五章 天道とコスモロジー――神・儒・仏の交錯   はじめに  1 「太平記読み」の時代  2 天道委任論の形成と定着  3 天道・コスモロジーと思想形成   むすびにかえて――天道委任論と「天地の子」論  コラム❻ 佐藤直方――みずからの「合点」を求めた孤高の学者 第六章 「日本」意識の形成――近世における家・国家・地域   はじめに  1 「家」意識の形成――近世人の歴史的環境  2 「家」の歴史叙述――社会通念としての「家」意識  3 「家」を遡る――家系図の時代  4 「年代記」の思想――「大日本国」の歴史と向き合う  5 「天地の子」意識の形成――近世人の思想形成とコスモロジー  6 「天地の子」をめぐる葛藤――安藤昌益の思想形成  7 「日本意識」の形成と地域――地域特性という視角   むすびにかえて  コラム❼ 地域意識を問い直す 終 章 近世政治常識のゆくえ   はじめに  1 近世における政治常識の形成  2 「仁政」のゆくえ  3 「孝子」顕彰の時代  4 「天道」のゆくえ   むすびにかえて  注  初出一覧  あとがき  索  引 著者プロフィール 若尾 政希 (ワカオ マサキ) (著) 若尾政希(わかお・まさき) 1961年,岐阜県生まれ.1988年,東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学.博士(文学).現在,一橋大学名誉教授,人間文化研究機構理事.日本近世史・思想史専攻. (主要著書)『「太平記読み」の時代――近世政治思想史の構想』(平凡社ライブラリー),『安藤昌益からみえる日本近世』(東京大学出版会),『近世の政治思想論――『太平記評判秘伝理尽鈔』と安藤昌益』(校倉書房),『百姓一揆』(岩波新書),『安丸良夫集』全6巻(共編,岩波書店),『シリーズ〈本の文化史〉』(共編,平凡社),『シリーズ日本人と宗教――近世から近代へ』全6巻(共編,春秋社)ほか 四六判 縦188mm 横129mm 厚さ28mm 重さ 434g 388ページ 定価 3,600 円+税 3,960 円(税込) ISBN978-4-00-061699-7 初版年月日2025年5月22日

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