生活を書く、それがエスノグラフィの特徴です。そして、もっとも良質なエスノグラフィの成果は、 苦しみとともに生きる人びとが直面している世界を表し出すところに宿るものです。もともと人類学で発展したこの手法は、シカゴ学派を拠点に、 社会学の分野でも広がっていきました。本書では、5つのキーワードに沿って、そのおもしろさを解説していきます。予備知識はいりません。ぜひ、その魅力を体感してください。
【担当編集のおすすめポイント】
・実例に裏打ちされた思考のプロセスが「話し書き」されたものを読むことで、エスノグラフィとは何かを体感することができます。
・INAさんによる20点の挿画が、イメージを広げるためのジャンプ台となってくれます。
・調査の仕方から本の読み方、コラムにある卒論紹介まで、具体的で、かゆいところに手が届いています。
・豊富な読書案内が、次に読むべき本を教えてくれます。
・小説、日記、エッセイなど、ものを書くこと一般に関心があるひとにも応用できる内容です。