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『詩人 白石(ペクソク) 寄る辺なく気高くさみしく』アン・ドヒョン(著)、五十嵐 真希(訳)

3,960円

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《尹東柱に敬愛された詩人の決定版評伝。天才詩人の作品と生涯》 尹東柱(ユンドンジュ)などと並び、現代韓国で多くの支持を集め続ける詩人、白石(ペクソク)。 生涯にわたる詩・随筆とその作品世界の魅力を余すところなく伝え、波乱に満ちた生涯を緻密に再現した、韓国で最も定評あるロングセラー評伝。 1930年代、モダニズムの技法を取り入れつつも古語や方言を巧みに用い、植民地下にあっても人々の生活に息づく民族的伝統と心象の原風景を、美しい言葉遣いで詩文によみがえらせて一世を風靡した詩人、白石(ペクソク)。 南北分断後は北朝鮮の体制になじめず筆を折らざるをえなくなり、その消息は長らく不明のままとなった。 本書は、韓国を代表する抒情詩人である著者が、敬愛してやまない白石の生涯を丹念に追い、小説を読むように、また白石の作品世界を深く味わえるように再構成した、決定版といえる評伝である。詩のみならず、随筆や分断後の北朝鮮で書かれた作品を多く収録しているほか、同時代を生きた詩人・作家たちの足跡も辿ることができ、資料的価値も高い。 〈白石はうわべだけ「モダンボーイ」だったのではなく、「最もモダンなもの」と「最も朝鮮的なもの」をどうやって融合すべきかを思案した。 彼はモダニズムを詩の創作技法としながらも、植民地を生きていく朝鮮民衆の伝統的な生活に詩のレンズを向けた。ネクタイを締め、おしゃれなスーツ姿で光化門通りを闊歩するモダンボーイではあったが、日本語で詠った詩をただの一篇も残さず、むしろ故郷である平安北道の方言を巧みに活用して詩を書いた。 彼はモダニズム的な詩を耽読し、詩論を受けいれていたが、朝鮮人としての言葉を堅持する詩人でもあったのだ。〉 …………本文より

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