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中島京子『ワンダーランドに卒業はない』世界思想社

¥1,760 税込

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中島京子・初の児童文学エッセイ集 空想が日常の子ども時代、だれもが異世界へと旅する時間を持つ。物語に没頭する喜びは、ずっとあなたを支えてくれる。本を開いて、自分の中の子どもに会いにいこう。 『クマのプーさん』から『ゲド戦記』まで――作家を育てた18の物語。 【本文からの抜粋】 『プーさん』ほどに、完璧に、あの特別な時間と空間を、しっかりと閉じ込めた本はない。この本が世に出てから、まもなく百年が経とうとしているけれど、あいも変わらず子どもの心をとらえて離さないのも、大人にとってもことあるごとに読み返したくなるのも、『プーさん』の世界がホンモノで、そしてそれがわたしたちにとってたいせつなものであるからにほかならない。(第1章「プーの森で、ことばと遊ぶ」より)           生涯で『宝島』を読んでいないというのは、なんだろう、すごく大きな損失のような気がする。『宝島』を読むのは、物語に没頭するという、生きている喜びのうちもっとも楽しいことの一つの、圧倒的な体験なのだ。それなしに、生きることを、わたしはオススメしない。(第4章「物語に没頭する、圧倒的な幸福感」より) 子どものときに『不思議の国』や『鏡の国』に迷い込んだことがあれば、そののちもずっとその世界を持ち続けることができて、それは一生の友になるということだ。ワンダーランドは卒業を許さないのである。(第7章「ワンダーランドは卒業を許さない」より) このエッセイ企画がスタートしたときから、最終章を『ゲド戦記』に、と決めていた。 というのも、この長いファンタジー・サーガは、たしかに「わたしを育てた」物語なのだけれども、幼いわたしを、というよりは、現在も育て続けている、特別な物語だからだ。(第18章「二十一世紀の読者のために作り直された、ル₌グウィンからの贈り物」より) 目次 まえがき 1 プーの森で、ことばと遊ぶ ――A・A・ミルン『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』 2 銀河ステーションから、めくるめく幻想世界へ ――宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 3 二人がそれぞれ、親友のためにやったこと ――エーリヒ・ケストナー『点子ちゃんとアントン』 4 物語に没頭する、圧倒的な幸福感 ――ロバート・ルイス・スティーヴンソン『宝島』 5 教訓を見いだそうとする者は追放されるだろう ――マーク・トウェイン『ハックルベリ・フィンの冒険』『トム・ソーヤーの冒険』 6 植物とコミュニケートする農系女子 ――フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』 7 ワンダーランドは卒業を許さない ――ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』 8 「衣装だんす」で、ファンタジーと出会う ――C・S・ルイス『ライオンと魔女』 9 コロボックルはわたしたちの先生なのだ ――佐藤さとる『だれも知らない小さな国』 10 愛があれば。愛さえあれば。どんなに世界が苛酷でも。 ――カルロ・コッローディ『ピノッキオの冒険』 11 才能ある女の子の行く末は ――ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』『続あしながおじさん』 12 ウェンディの哀しみ ――J・M・バリー『ピーター・パンとウェンディ』 13 「不要不急」と灰色の男たち ――ミヒャエル・エンデ『モモ』 14 人間が想像できることは、必ず人間が実現できる ――J・ベルヌ『二年間の休暇』 15 反省、赦し、和解こそが、知恵である ――ルーネル・ヨンソン『小さなバイキングビッケ』 16 落語の世界に通じる『ラッグルス家』の物語 ――イーヴ・ガーネット『ふくろ小路一番地』 17 「時」とはなにか? 時間旅行SFの金字塔 ――フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』 18 二十一世紀の読者のために作り直された、ル= グウィンからの贈り物 ――アーシュラ・K・ル= グウィン『ゲド戦記』

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