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小説家のつくりかた 書くことで生活する方法とは?/乙一(著) 発行:筑摩書房

1,540円

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デビュー後30年を支えた 実用的創作法と作家生活サバイバル術 === 「小説ってどうやって書くの?」「小説家ってどうやったらなれるの?」志願者の誰もがぶつかる問いへの答がこの一冊に。30年使い続けている実用的な創作法、心構え、そして経験に基づく「小説家として生きていくための作法」。あなたにしか書けない、あなただけの物語を書いてみよう。 ===  自分はもう三十年くらい物語を作る仕事に関わっているのだが、いまだに小説の書き方がよくわからなくなる。新しく執筆を始める時、「小説ってどうやって書くんだっけ?」という気持ちになる。行き当たりばったりに書いたら、めちゃくちゃな作品になるんじゃないかという不安がすごい。だから、いろいろな人が考えた物語の作り方を参考に、執筆前の準備をしっかりとやるようになった。  絵画の世界に、透視図法があるように。  音楽の世界に、和声理論や対位法があるように。  映画の世界に、モンタージュ理論があるように。  小説の世界にも、物語を作るための理論がある。  だけど、おもしろい小説に必要なものは、愛だと思っている。愛というのを、情熱と置き換えてもいいし、感覚と置き換えてもいいし、執着と置き換えてもいい。それらと理論を、バランス良く組み合わせるのがコツだ。  この本は理論を紹介するために書いた。それ以外の、愛や情熱といったものは、すでにあなたの中にあるはずだから、僕から教えられることは何もない。  このように偉そうなことを言っているけれど、実を言うと、僕が物語を作る理論に出会ったのは、作家デビューした後である。最初はそんなものがあるなんて知らなかった。好き勝手に書いた小説がほめられ、新人賞で大賞をとり、【天才現る!】などとおだてられながら、僕は小説家になったのだ。十七歳の時だった。 (「はじめに」より) 目次 第1章 小説家になる 小説を書く理由とは? 小説賞のシステム 勉強したことが小説に使える! 作家デビューその後 第2章 物語のつくりかた 【三幕構成】基礎編 【三幕構成】応用編 物語をグラフで理解する 【起承転結】の注意点 プロットの書き方 第3章 主人公はコウモリ ほとんど無職の小説家 キャラクター小説とは? 物語とは心が変化する旅である 主人公は欠けている キャラクター配置で語る 第4章 ストーリーテラー 小説家の暮らし 【説明】と【描写】 流行について考えてみる 神話にかさねてみる 著者プロフィール 乙一 (オツイチ) (著) 乙一(おついち):1978(昭和53)年福岡県生まれ。96(平成8)年『夏と花火と私の死体』で第6回「ジャンプ小説・ノンフィクション大賞」を受賞しデビュー。2003(平成15)年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。『暗いところで待ち合わせ』『ZOO』『失はれる物語』『箱庭図書館』など著書多数、近著に『さよならに反する現象』『大樹館の幻想』『乙一デビュー30周年記念短編集1996-2026』がある。 上記内容は本書刊行時のものです。

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