大戦時の爆撃で崩れかけた墓所に葬られていたのは、半世紀前に妻と四人の子供を手にかけた殺人者だという。サー・レジナルドは嫌悪を感じつつもその場所に惹かれていく……「ジャスパー・サラセンの納体堂」。クリスマス・ツリーに用意されたモミの木は、手を付けてはならない禁忌の土地から運ばれたものだった。その日から屋敷では異変が相次ぎ、クリスマスの夜、ついに悲劇が……「幸運の木立」。ゴルフ場の新たに改修されたホールで続発する怪死事件。そこはかつて〈血の林〉と呼ばれる危険な場所だった……「ダンカスターの十七番ホール」。
さらに棺の割れ目から這いだす長い毛の悪夢や、村の古老が語るクリケットの試合をめぐる幽霊譚、地獄の業火に悶えながら死んでいく男たちなど、多彩な題材と巧みな語り口による怪異描写でM・R・ジェイムズ以来の伝統を継ぎ、現代性も加味して英国怪奇小説黄金時代の最後を飾った恐怖の名匠H・R・ウェイクフィールドの傑作集。動物愛護をテーマにした珍しい怪談や、犯罪小説的な要素をからめた後期の意欲作まで全14篇。本邦初訳多数。
【目次】
ジャスパー・サラセンの納体堂
または数人の正体不明の人物
幸運の木立
時空のねじれ
老人のあごひげ
最期の贈りもの
クリケットにあらず
タークス・アンド・タルボット
第三の影
ダンカスターの十七番ホール
約束の業火
最後の退去者
護 衛
旧友との最後の再会
訳者解説
その他のアイテム
-
- 『言葉の味 人生を豊かにする秘密のゲーム』フランソワーズ・エリチエ(著)井上 たか子(訳) 発行:明石書店
- ¥2,420
-
- 薬膳おにぎり 季節の不調をいつもの食材で整える/山田奈美(著) 発行:主婦と生活社
- ¥1,760
-
- 《サイン本》『犬ずもう』最勝寺朋子 【第一回マルジナリア書店絵本大賞(2023年)】
- ¥1,980
-
- 『アニメーションと国家 戦うキャラクター、動員されるアニメーター』雪村まゆみ(著) 発行:フィルムアート社
- ¥2,860
-
- ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙 人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション/世田谷美術館(編) 発行:国書刊行会
- ¥4,400
-
- 『哲学するベートーヴェン カント宇宙論から《第九》へ』伊藤 貴雄(著) 発行:講談社
- ¥2,420