キリスト教の覇権以前、古の神々が身近だった時代……多神教世界の知られざるリアルを照らす!
【12の魔術文書を本邦初の翻訳&徹底解説】
「アブラカダブラ」――小説やマンガで知られるこの呪文は、史料に遺された回文であり、歴史上実在していた。ほかにも、影を操る術、髑髏の予言、錬金術……不可思議な魔術のマニュアルが、パピルスとして多数発見されている。そこから浮かび上がるのは、キリスト教が覇権を握る以前、混沌とした多神教世界で、神々と共に生き、日々の願いを託した人びとの姿だ。謎めいた12の魔術文書を、本邦で初めて古代史研究者が本格的に翻訳&解説し、歴史の影に隠れた古代地中海の社会・文化・信仰を掘り起こす。
【「目覚めよ、闇の中の悪霊どもよ」】
◆魔術は人と神々をつなぐ暗号通信だった
◆錬金術を生んだのはエジプトの染色技術
◆哲学者デモクリトスも大魔術師とされた
◆2世紀に隆盛を迎えるも消えたミトラ教
【目次】
まえがき
序 章 魔術に満ちた古代世界
第一章 愛の秘術
1 意中の相手を連行する術
2 片思いの相手を眠らせない術
3 呪いの指輪
第二章 災難からの防衛術
1 身を守るための護符
2 商売繁盛の守り神
第三章 影の操術
1 影分身の術
2 太陽神の手下の召喚術
第四章 魅惑の奇術
1 客の顔がロバに見える術
2 宴会芸と化学マジック
3 デモクリトスのパイグニア
第五章 化学と錬金術
1 髑髏の予言
2 金の酸化
終 章 魔術は失われたのか
あとがき
主要参考文献一覧
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