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『見知らぬ人を認識する パレスチナと語りについて』イザベラ・ハンマード(原著)岡真理(訳・解説) 発行:みすず書房

2,970円

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「その場にいない私たち、遠くからただ見守るしかない私たちは、これに耐えようと自分の感情を切り離すとき、どのように自分自身を深く損なっているのだろうか」 ジェノサイドが行われているガザ。そこには、人間を人間として見ないという認識の暴力が並走している。そうした認識が変わらないかぎり、暴力は続いていく。 小説は、私たちの認識が変わる瞬間を描いてきた。他者の光とともに、見えなかった現実が姿を現す。 パレスチナ系英国人の作家が、サイードを手がかりに、現在進行中の暴力を支える認識の転換の瞬間をうながす。他者を非人間化することで自分が人間であるとする植民地的認識が崩れることで、ともに抵抗し、ともに支えあうための行動を起こす道が開かれる。岡真理による解説「ホロサイドに抗して」を付す。 目次 見知らぬ人を認識する Afterword ガザについて 文献 解説 ホロサイドに抗して(岡真理) 著者プロフィール イザベラ・ハンマード (イザベラ ハンマード) (原著) パレスチナ系英国人の作家。1991年、ロンドン生まれ。母はアイルランド系英国人、父はナブルス出身でレバノン生まれのパレスチナ人。オクスフォード大学で学び、ニューヨーク大学でクリエイティヴ・ライティングの修士号を取得。2018年、短篇小説 Mr. Can’aanでO・ヘンリー賞受賞。長篇小説第一作のThe Parisian(2019)(第一次世界大戦中、南仏に留学し、大戦後、英国の植民地支配下のパレスチナに戻った曽祖父を主人公に、戦間期のパレスチナを描いた歴史小説)はスー・カウフマン新人賞ほかを受賞。長篇二作目のEnter Ghost(2023)(イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で、パレスチナ人俳優らと『ハムレット』に出演することになったパレスチナ系英国人女優を通して、ディアスポラと軍事占領下とイスラエル領それぞれに分断されて生きるパレスチナ人のアイデンティティと闘いを描く)は、王立文学協会アンコール賞ほかを受賞。2023年、英国の文芸誌Grantaが10年ごとに主催する「英国若手小説家ベスト20」に選出される。三作目の長篇小説は、1955年のバンドン会議が舞台となる予定。 岡真理 (オカ マリ) (訳・解説) (おか・まり) 1960年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、2023年より早稲田大学文学学術院教授。京都大学名誉教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題。著書に『記憶/物語』(岩波書店)、『彼女の「正しい」名前とは何か』『棗椰子の木陰で』(以上、青土社)、『アラブ、祈りとしての文学』『ガザに地下鉄が走る日』(以上、みすず書房)、『ガザとは何か』(大和書房)、『中学生から知りたいパレスチナのこと』(共著、ミシマ社)ほか。訳書にエドワード・サイード『イスラム報道 増補版』(共訳、みすず書房)、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』『なぜガザなのか』(以上、共訳、青土社)、ターハル・ベン=ジェルーン『火によって』(以文社)、アーディラ・ライディ『シャヒード、100の命』(インパクト出版会)、サイード・アブデルワーヒド『ガザ通信』(青土社)ほか。2009年から平和を目指す朗読集団「国境なき朗読者たち」を主宰し、ガザをテーマとする朗読劇の上演活動を続ける。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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