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みんな自分の夢の一つ 鴨居羊子エッセイ・アンソロジー/鴨居羊子(著)近代ナリコ(編) 発行:筑摩書房

968円

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「実用的なことが同時に美しいというわけにゆかんものだろうか?」。文筆家で夢想家で反逆者。縫いあげたスキャンティにはリボンを結び、ふわふわしたあじさいや百合の花びらで埋めつくせばいい。犬たちとの秘密のおしゃべり、日向にまどろむ猫との逢瀬、ドレスの下ではフラメンコのリズム、風変わりでゆかしい娘時代、甘酸っぱく怜悧な恋……。ものづくりへの情熱とかなしみを抱えながら、光の一粒を掬って宝石箱にしまう日々がここに。唯一無二の香りを放つオリジナル作品集。  踊り子たちは公演の前はめいめい自分の衣裳は自分で縫っていた。練習場の床に黒タイツの脚を投げだしながら、無器用な手つきで色とりどりのチューチュの仕上げをしていた。いまから花が咲こうとしている花園の風景にそれは似ていた。  そうだ。私もおどろう。婦人記者で、しかもバレエなどかるくこなせるなんていいじゃないの――(本文より) 目次 わたしとしごと 夕刊紙のかけ出し記者  のら犬たちが呼んでいる  ピンクのガーター・ベルト  下着屋三日目  スキャンティ生れる   のら犬 のら猫 ボケと初めて出くわした  ボケの友だち 切符うりのおばさん  アカ毛のジャン  焼跡のクロ  トラトラと出逢った  おばあちゃんとタマ  靴屋のミー  よせやの猫  オフィスの猫、アラン・ラッド  子ども時代 娘時代  お母さんが抱いてくれた  子供服  男の子と女の子の遊び  父が贈ってくれたお雛様  おでかけ  ブーツと長靴  ゼリー物語  大人になりたくない  父との汽車の旅  アイスクリーム時代  フラメンコ 旅 女ともだち  オーレ・フラメンコ  黄金の脚と銀の指  ひたすらな美しい顔  こげついたパエージャー  フラメンコの日々  おんな二人の旅  光の島、クレタ島  不在証明の女  深夜の救急車  ピエトラ・サンタのクリスマス   編者解説 近代ナリコ   著者プロフィール 鴨居 羊子 (カモイ ヨウコ) (著) 鴨居 羊子(かもい・ようこ):1925年大阪府生まれ。大阪読売新聞の記者を経て、1955年に婦人用下着のデザイナーとして独立。下着メーカー「チュニック制作室」を創立する。戦後、白く簡素な下着しかなかった時代に、カラフルなスキャンティ、ピンクのガーターベルトなど、斬新で夢のある商品を送り出し時代の寵児となる。文筆や絵画にも独特の才能をみせた。著書に『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』『下着ぶんか論』『のら犬のボケ・シッポのはえた天使たち』などがある。1991年逝去。 近代 ナリコ (コダイ ナリコ) (編) 近代 ナリコ(こだい・なりこ):1970年生まれ。編集者、文筆家。「女性」と「近代(モダン)」にまつわるあれこれをテーマにしたリトル・プレス『modern juice』を編集発行。著書に『ナリコの読書クラブ』『女子と作文』、共著に『ふたりの本棚 ナリコとノリコの往復書簡』、編著に『鴨居羊子の世界 ミス・ペテンの下着革命』『宇野亜喜良 少女画 六つのエレメント』『女たちのエッセイ 新編For Ladies By Ladies』などがある。

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