大戦前夜の日本と南洋を疾駆する、天才俳人の流転の運命。史実とフィクションを融合させた、ノンストップ・歴史エンターテインメント!
国家はなぜ、俳句を危険視したのか?昭和15年、「京大俳句事件」発生。治安維持法違反で同人が一斉検挙されるなか、
新興俳句のカリスマ・西東三鬼は、思わぬ運命に巻き込まれていく。
「特高警察」×「日本陸軍」、「インド独立運動」×「シンガポール華僑」×「イギリス軍事情報部」、「東南アジア盛衰史」×「俳句王国の興亡」……
戦争の影が迫る日本と国際都市シンガポールを舞台に、弾圧を強める特高警察と南方進出をもくろむ陸軍の間で、
前代未聞の逃走劇が幕を開ける――!
〈時代の転換点〉を描く、著者17年ぶりの新作小説
著者プロフィール
小林 恭二 (コバヤシ キョウジ) (著)
1957年、兵庫県生まれ。作家。専修大学文学部教授。東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。在学中は「東大学生俳句会」の会員として活躍。84年、 『電話男』で第3回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。歴史やSFを取り込んだメタフィクション的な作風で注目され、98年、『カブキの日』で第11回三島由紀夫賞を受賞。他の小説に『小説伝・純愛伝』『ゼウスガーデン衰亡史』『宇田川心中』などのほか、『俳句という愉しみ』『短歌パラダイス』ほか俳句・短歌に関する著書も多数。本作は17年ぶりの新作小説となる。