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音楽でケアする 福祉現場を動かすセッション/西島 千尋(著) 発行:世界思想社

2,750円

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セッションがはじまれば、私たちは同じ世界で生きられる。  自分の世界にたたずむ人々、かかわり方に悩むケアラー。 すれ違う現場で、みながセッションに巻き込まれ、ケアする人も救われる。 ズレとつながりが交錯する地点から、ケアとしての音楽療法を問う。 ――「はじめに」より このセッションで私は、みんなで同じことをすることが「目的」だと思い込んでいた自分に気づかされた。 曲にのせられて、次の曲への期待感に身体が反応して、いつの間にかそれぞれのノリだけれど一緒にやっている。 そして一緒に止まる。 それはすべてあくまで「結果」なのである。 やりたくない人ややりたくないときはしなくていい、それぞれがそれぞれのタイミングややり方で参加すればいい、 というミュージック・ケアのセッションは、障害の有無や年齢差から抜け出して、 ただその空間を共有できる喜びを思い出させてくれた。 目次 はじめに 1章 ケアとしての音楽療法  1 同じ世界に生きているという感覚  2 音楽療法のはじまり  3 音楽療法のさまざまなメソッド  4 加賀谷式集団音楽療法/ミュージック・ケア   コラム1  職業資格としての音楽療法士 2章 障害児・者や高齢者が生き生きする  1 生活を共にする人との実践  2 セッションにおける仕かけ  3 セッションにおける駆け引き  4 なぜ音楽なのか 3章 職員や親が巻き込まれる  1 ほっとできるたのしい時間  2 立場が吹き飛ばされる場  3 生身の存在としての出会い 4章 施設の生活に音楽がかかわる  1 法人主導で取り入れられたミュージック・ケア  2 個人の実践から法人全体にひろがる輪   コラム2  資格を給与に反映させる法人 5章 実践者が救われる  1 ミュージック・ケアとの出会いが人生を動かす  2 一人との出会いや一曲が人生を変える  3 実践者として「救われる」指導と実践のあり方 6章 常識や権威を取り除く  1 リモートセッションが取り除く威圧感や緊張感  2 権威を映し出す  3 既存の関係を映し出す   コラム3  音楽療法は科学か芸術か 終章 相手のズレに巻き込まれる  1 一体感とズレ  2 ケアする人もケアされるのはなぜか  3 関係性のケア あとがき 参照文献 索引 著者プロフィール 西島 千尋 (ニシジマ チヒロ) (著) 1981年生まれ。金沢大学大学院人間社会環境研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、金沢大学人間社会学域准教授。 主著に『クラシック音楽は、なぜ〈鑑賞〉されるのか──近代日本と西洋芸術の受容』(新曜社、2010年)、共著に『音楽の未明からの思考──ミュージッキングを超えて』(アルテスパブリッシング、2021年)、共訳に『ミュージッキング──音楽は〈行為〉である(新装版)』(水声社、2023年)などがある。 音楽療法への興味から、2015年に偶然ミュージック・ケアに出会い、子育て支援や療育、介護予防など、さまざまなセッションのフィールドワークを継続中。ミュージック・ケアのセッションをはじめ、地域の祭礼やJリーグなど、人々が集まり、楽器を打ち鳴らし、声の限りに感情をあらわにするミュージッキングに惹かれる。

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