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いじめ後遺症/斎藤 環(著) 発行:岩波書店

1,034円

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いじめは被害者の人生を数十年にわたり損ない、ときに破壊してしまう――蓄積されてきたエビデンスやいじめ自殺事件の検証から、曖昧なままにされてきた「いじめ被害の長期的影響」を実証的に明らかにし、被害者軽視の実情からの抜本的転換を迫る。「ひきこもり」の専門医による、いじめ認識/対策を根底的に変える一冊。 目次  はじめに 第1章 見えない長期的被害  ある患者の思い出  「いじめ後遺症」という呼称  いじめ後遺症による影響  海底の君へ  五三年目の復讐  「いじめ後遺症」という言葉がもたらす希望 第2章 いじめの社会認識  いじめの現状  いじめ政策の歴史  いじめ防止対策推進法  いじめ定義の変遷  「推進法」の問題とその後 第3章 いじめの集団病理  オルヴェウスのいじめ行動理論  レイマンのモビング理論  ピーター・K・スミスの生態学的アプローチ  ヒンジュラ&パッチンのサイバーいじめ理論  日本のいじめ研究  中井久夫「いじめの政治学」  「スクールカースト」とは何か  いじめとIPS  病理への対応策 第4章 後遺症のエビデンス  いじめはPTSDをもたらすか  被害から長期間を経てのPTSD発症はあり得るか  いじめは「後遺症」をもたらすか  いじめと自殺の関連性について  ASD児におけるいじめの影響  発達障害児における性被害の影響 第5章 被害が後遺症へ至る過程――旭川市いじめ自殺(1)  旭川市いじめ問題への着目  いじめに関する事実関係  性被害を含むいじめ  爽彩さんの診療経過  SNSの分析 第6章 苦しみの足跡と症状を辿る――旭川市いじめ自殺(2)  報告書から探る「発達障害」  PTSDの苦しみの軌跡  二〇カ月にわたる「障害」  二つの診断から見えること 第7章 「否認」という病理  旭川いじめ事件の教訓  「否認」の病理  集団浅慮  文科省ガイドラインの問題  日本の学校教育の評価について  指導vs.ケア  教員養成課程の問題 第8章 被害者中心主義へ  被害者のケアが最優先  被害者対応の基本方針  被害者ケアの具体的なあり方  被害者が不登校になった場合  性被害が含まれる場合の対応について  「ネットいじめ」への対応  加害者への対応  精神科病院や警察での対応のあり方  修復的な対話  被害者に対するオープンダイアローグ的な対話実践  オープンダイアローグとは何か  付録 シナリオロールプレイ オープンダイアローグ形式の修復的対話  おわりに 著者プロフィール 斎藤 環 (サイトウ タマキ) (著) 斎藤?環(さいとう たまき) 1961年生まれ.医学博士,精神科医.筑波大学医学研究科博士課程修了,爽風会佐々木病院診療部長,筑波大学社会精神保健学教授などを経て 現在―つくばダイアローグハウス院長,筑波大学名誉教授 著書―『改訂版 社会的ひきこもり』(PHP新書),『ひきこもりはなぜ「治る」のか?』(ちくま文庫),『いじめ加害者にどう対応するか』(共著,岩波ブックレット),『オープンダイアローグとは何か』(著+訳,医学書院),『イルカと否定神学』(医学書院)ほか

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