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『怪異怪談探索ハンドブック 誰でもできる!異なる世界の調べ方』怪異怪談研究会(監修)飯倉 義之(編著)永島 大輝(編著)廣田 龍平(編著)山川 志典(編著) 発行:青弓社

2,640円

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怪異怪談はどのように調べればいいのか。フィールドワーク、文献調査、インターネットを駆使した情報収集――現場で磨き上げてきた探索のコツや秘伝を包み隠すことなく公開し、怪異怪談を探して見つけ考えるための視点やポイントをレクチャーする入門書。 目次 はじめに――本書を手にした探索者へ:怪異という視点を武器にする 永島大輝 第1部 いまを調べる――リアル篇 第1章 民俗学的なフィールドワークで怪異を探す 飯倉義之原案・構成、永島大輝/廣田龍平/山川志典  1 どこに行くか、何を聞くか  2 何が必要か――資料を集める  3 何が必要か――持ち物の準備  4 誰に聞くか、どう歩くか  5 どうやって聞くか  6 どう記録するか 第2章 自治体で調べる怪異怪談――博物館、図書館、自治体史、文化遺産を手がかりに 山川志典  1 博物館を訪ねてみよう  2 図書館で郷土資料を調べてみよう  3 自治体史を読み解いてみよう  4 文化遺産をヒントに探る  5 行政職員に尋ねる際に コラム 読む・歩く・聞く――おしめ洗いの幽霊・河童の薬から 式水下流 第3章 僕の小規模な実践――民俗学的フィールドワークの具体的な話 永島大輝  1 調査地に行く前に  2 調査項目を知る  3 年中行事は再現できるくらい丹念に  4 俗信は聞きやすい  5 調査地では歩いたほうがいい  6 受け入れてもらおう  7 ノートに書く、録音する、写真を撮る  8 民俗語彙はカタカナで書く  9 話はゆるやかにつながっていく  10 成果を上げられなくてもかまいません  11 地域の決め方・きっかけをつかむ  12 前の話に戻って再度話を確認する  13 考え続けると、資料が集まってくる  14 相手を否定しない、自分の知識を披露しない、現代も新たなフォークロアが生まれている  15 発表・報告をしよう コラム いま幽霊の話を聞く 三浦理沙 第2部 いまを調べる――バーチャル篇 第4章 現代日本文学における恐怖の想像力/創造力を研究する 小松史生子  1 家怪談の流行を確認する  2 怪異の発端・発動・契機のキーワードを抽出する  3 〈何が怖いのか?〉――恐怖の核とパターンをつかむ  4 先行研究を水先案内人として――ミサキの民間信仰  5 比較文学の視点の導入――魔犬の街道 第5章 「サブカル」のなかに怪異を探す 乾 英治郎  1 漫画のなかの〈怪異〉を探す・調べる  2 漫画のなかの怪異表象を論じる 第6章 心霊スポットはどこにあるのか――ネットで怪異を探るためのいくつかのヒント 伊藤慈晃  1 「Google Trends」で予備調査  2 心霊スポットを調べる  3 心霊スポットの概要  4 心霊スポットの「いわく」を可視化する 第3部 ちょっと昔を調べる――明治・大正・昭和・平成前期篇 第7章 ホラー雑誌の読者投稿欄に「学校の怪談」を探す 廣田龍平  1 ホラー雑誌のリストを作る  2 現物を探す  3 雑誌投稿欄を探す 第8章 検索しにくい怪異・妖怪の探し方 笹方政紀  1 辞・事典を調べる  2 電子資料の検索  3 新聞記事を調べる  4 周辺を調べる  5 投稿者に聞く  6 人とのつながり 第9章 小説はどこで読んでも同じもの?――変転する泉鏡花の本文をたどる 鈴木 彩  1 作品分析と本文校異  2 初出・初刊・全集を調べる  3 異同を確認する  4 作品分析をする コラム 越後三条南郷後日談 伊藤慎吾 第4部 結構昔を調べる――江戸期篇 第10章 モクリコクリはどこにいる?――前近代資料の調べ方 今井秀和  1 素朴な疑問からのスタート  2 〈モクリコクリ〉とは  3 紙媒体資料から調べる  4 インターネットから調べる  5 集めた情報を整理する 第11章 検索以前、目録以前 伊藤龍平  1 柳田山人論の追体験――目録なき時代の資料探し  2 松尾芭蕉の怪談――資料は通読して集める  3 呪句を探せ――資料の分類と整理  4 本草説話の世界――芋づる式調査法とサブテーマの設定 コラム 古典芸能は怪談の宝庫――落語の怪談探索 横山泰子 付録 とりあえずの質問項目 飯倉義之/永島大輝/廣田龍平/山川志典 怪異怪談探索ブックガイド 永島大輝/廣田龍平/山川志典 おわりに――探索を続けやすくするために 永島大輝 索引 版元から一言 怪異怪談を研究する大学教員から気鋭の在野研究者まで、成果を挙げている書き手たちはどのように調べ、書いているのか。本書では、フィールドワークはもちろん文献調査、インターネットを駆使した情報収集など、各分野の第一人者がそれぞれの得意領域を担当して、現場で磨き上げてきた探索のコツや秘伝を一挙に公開する。 ひとくちに怪異怪談を調べるといっても、求められるアプローチは多様だ。農山村での聞き取り、博物館や図書館、自治体史、文化遺産を生かした調査、古典籍や雑誌、小説などの様々なジャンルの資料の収集・整理、辞書・事典の扱い、テキストマイニング――調査の進め方に応じて押さえておきたい実践的な「コツ」が数多くある。 身近な暮らしのなかでふと浮かんだ疑問を出発点に、すぐそばにある怪異を捉え、調べ上げるまでの道筋を丁寧にガイド。研究としてまとめ、継続するためのヒントやつまずきやすいポイントを乗り越える工夫をもフォローする。学生や研究者はもちろん怪異に興味がある読者も幅広く使える、怪異怪談を調べて考えるための入門書の決定版。充実したブックガイドも所収する。 著者プロフィール 怪異怪談研究会 (カイイカイダンケンキュウカイ) (監修) 2012年に発足。近代に生じた文化規範の劇的な変化を意識しながら、江戸時代から近現代における怪異へのまなざし、怪談に集約された物語の内実を明らかにすることを目的とする。16年、研究会の中間的な成果報告としてシリーズ「怪異の時空」全3巻を刊行。18年、清水潤『鏡花と妖怪』を編纂。21年に『〈怪異〉とナショナリズム』、22年に『怪異と遊ぶ』『〈怪異〉とミステリ』(いずれも青弓社)を監修。 飯倉 義之 (イイクラ ヨシユキ) (編著) 1975年、千葉県生まれ。國學院大學文学部教授。専攻は口承文芸学、現代民俗。共編著に『日本怪異妖怪大事典 普及版』(東京堂出版)、『47都道府県・妖怪伝承百科』(丸善出版)、『怪異を魅せる』(青弓社)、共著に『妖怪・憑依・擬人化の文化史』(笠間書院)、主な論文に「民俗学とホラーの親和性、あるいは民俗学者はなぜすぐに死んでしまうのか」(「現代思想」2024年5月号)、「オカルトを買っておうちに帰ろう」(「近代出版研究」第2号)など。 永島 大輝 (ナガシマ ヒロキ) (編著) 1989年、栃木県生まれ。公立中学校教員。専攻は民俗学、口承文芸研究。共著に『広益体 妖怪普及史』(勉誠社)、『怪異と遊ぶ』(青弓社)、『列伝体 妖怪学前史』(勉誠出版)、『妖怪・憑依・擬人化の文化史』(笠間書院)、論文に「異世界はエレベーターとともに。YouTuberの都市伝説」(「世間話研究」第27号)、「温泉消失伝説」(「昔話伝説研究」第37号)など。 廣田 龍平 (ヒロタ リュウヘイ) (編著) 1983年、日本生まれ。大東文化大学文学部助教。専攻は妖怪の比較研究。著書に『妖怪の誕生』(青弓社)、『〈怪奇的で不思議なもの〉の人類学』(青土社)、『ネット怪談の民俗学』(早川書房)など。 山川 志典 (ヤマカワ ユキノリ) (編著) 1989年、静岡県生まれ。地域遺産リサーチセンター代表研究員、武蔵野美術大学、武蔵大学非常勤講師。専攻は民俗学、文化遺産学。論文に「「伝説」と結びつき理解されてきた場所としての遺跡」(「遺跡学研究」第18号)、「国指定天然記念物における伝承を有する植物の実態」(「口承文芸研究」第44号)、「「世間遺産」と「地域遺産」」(「世間話研究」第24号)など。

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