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『「黒人」は存在しない。 アイデンティティの釘付けについて』タニア・ド・モンテーニュ(著)堀茂樹(訳) 発行:中央公論新社

2,640円

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「『白人』の音楽が大好き」「『男流』文学がいいよね」 とは誰も言わないけれど、 「黒人文化は素晴らしい!黒人音楽が好き!」と人は言う。 いったい「黒人」とは、何を指すのか? 「黒人」「白人」はたまた「アジア人」「ユダヤ人」と分離して人数を数え、 極右からリベラルまでが陥るアイデンティティ至上主義の問題点を、 公民権運動の歴史から消された黒人少女の伝記、 そして現代黒人女性のリアルな日常から浮かび上がらせる。 シモーヌ・ヴェイユ文学賞受賞のユニークな反レイシズム・エッセイ集! 最近のこと、「まあ、あなたは運がいいですね」と、 白い肌の若い女性がため息をつきながらわたしに言った。 「少なくとも、あなたには『出自(オリジン)』があるじゃないですか!」 なぜあなたは自分にそれがないと思っているのですかと尋ねると、 彼女はこう答えた。 「え! だって、わたしは白人ですから」 (本文より) 著者プロフィール タニア・ド・モンテーニュ (タニア・ド・モンテーニュ) (著) タニア・ド・モンテーニュ 1971年フランス・パリ生まれ(フランス国籍)作家、ジャーナリスト、俳優、歌手。父不在の貧しい家庭に育ったが、パリ南東の裕福な町ドラヴェイユで就学。17歳の時にパトリス・シェロー(1944~2013)演出『ハムレット』に魅せられて以来、ダンスと演劇に入門。1990年代後半から2010年代にかけてTV番組に出演、司会者としても活躍。いくつかのユーモラスなライト・ノベルを執筆。15年、ノンフィクションの伝記『黒人女性――クロ-デット・コルヴィンの知られざる人生(仮訳題)』を発表、シモーヌ・ヴェイユ文学賞を受賞、本作が原作の映画が今年のカンヌ国際映画祭の新設部門〝The Immersive Competition〟(没入型作品)で最優秀作品賞受賞。パリのロン・ポワン劇場はじめ、フランス語圏の大劇場でたびたび舞台化され好評を博し、テレビ放映、漫画版はカナダでも翻訳出版された。 堀茂樹 (ホリシゲキ) (訳) 堀茂樹 1952年生まれ。翻訳家、慶応義塾大学名誉教授。主な訳書にアゴタ・クリストフ『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』をはじめ、アニー・エルノー『シンプルな情熱』『ある女』、ヴォルテール『カンディード』、エマニュエル・トッド『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』『問題は英国ではない、EUなのだ』などがある。共著『グローバリズムが世界を滅ぼす』。 四六判 232ページ 定価 2,400 円+税 2,640 円(税込) ISBN978-4-12-005862-2 書店発売日2024年12月6日

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