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『福祉権運動のアメリカ ブラック・ラディカリズムとフェミニズム』土屋 和代(著) 発行:岩波書店

3,300円

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BLM運動の半世紀前、黒人のシングルマザーたちが生み出した福祉権運動は、世界で最も豊かな国アメリカにおける貧困に光を当て、「救済に値する貧困層」と「値しない貧困層」という二分法を突き崩し、人種とジェンダーの平等を追求した。黒人自由闘争と第二波フェミニズムの歴史に再考を迫る、黒人女性たちのラディカルな思想とは。 目次  主な略称一覧  図表一覧  序 章 福祉権という思想 第一章 「世界に知らしめるときがきた」――福祉権運動の始まり  1 「母親年金」から要扶養児童家族扶助(AFDC)へ  2 福祉権運動の胎動  3 「福祉権の聖歌」――受給者が紡ぎだす詩 第二章 「仕事か福祉を!」――「貧困との戦い」と「貧困児童扶助を受給する名もなき母親たち」  1 「天使の街」ロスアンジェルスにおける「貧困との戦い」  2 「近隣成人参加事業」の展開  3 「働ける者には十分な賃金を伴うまともな仕事を、働けない者には十分な福祉を」 第三章 「ワークフェア」との闘い――「就労奨励プログラム」をめぐって  1 全米福祉権団体(NWRO)の結成と組織的特徴  2 「就労奨励プログラム」と(再)貧困化  3 「貧者の行進」  4 黒人自由闘争と女性解放運動の狭間で 第四章 「ゆたかな社会」における貧困を問う――生存権と保証所得  1 公民権運動から福祉権運動へ――衣食住をめぐる闘争  2 保証所得をめぐる相克  3 「ニクソン計画の増額を!」から「FAPをぶっ潰せ!」へ――NWROと家族支援計画 第五章 誰の〈身体〉か?――福祉権運動と性と生殖をめぐる政治  1 「福祉の爆発」と強制不妊手術  2 レルフ姉妹の裁判  3 黒人の「組織的集団虐殺」か?  4 「鍵となる言葉は「選択の自由」である」 第六章 全米福祉権団体の解体――「反福祉のイデオロギー」  1 軋轢の足音――全米福祉権団体(NWRO)における「対立」の構図  2 ベトナム反戦運動、「ネヴァダ作戦」、「生存のための子どもの行進」  3 「福祉は女性に関わる問題である」――事務局長ワイリーの辞任と「女性団体」としてのNWRO 終 章 「福祉」の解体と新たな運動の始まり  初出一覧  あとがき  註  参考文献  人名索引 著者プロフィール 土屋 和代 (ツチヤ カズヨ) (著) 土屋和代(つちや・かずよ) 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授.専攻はアメリカ現代史,人種・エスニシティ研究,ジェンダー研究.東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学,カリフォルニア大学サンディエゴ校歴史学研究科博士課程修了.Ph.D.(歴史学).神奈川大学外国語学部准教授等を経て現職. 著書にReinventing Citizenship: Black Los Angeles, Korean Kawasaki, and Community Participation(University of Minnesota Press, 2014. 第20回清水博賞受賞),『インターセクショナリティ――現代世界を織りなす力学』(共編,東京大学出版会,2024年)など,訳書に『アメリカ黒人女性史』(共訳,勁草書房,2022年)などがある. 四六判 縦188mm 横129mm 厚さ22mm 重さ 338g 270ページ 定価 3,000 円+税 3,300 円(税込) ISBN978-4-00-061700-0 初版年月日2025年5月28日

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