1945年。長良由布子は、大学ノートに密かに綴られた、自分あての異様なほど長い手紙を受け取った。
差出人の少女が暮らす「守ノ関村」は、戦時下とは思えないほど不自然に豊かな、たくさんの牛が住む土地で、周囲からは「旅人を殺して埋めている」「住民はみな化け物だ」とひどく恐れられていた。手紙の少女は由布子に「必ず最後まで読んで」と執拗に懇願する。そこには、予言にまつわる村の凄惨な因果だけでなく、現実の由布子を待ち受ける恐ろしい運命が隠されていた……。
著者プロフィール
尾八原 ジュージ (オヤツハラ ジュージ) (著)
山梨県生まれ。愛知県在住。2020年からWeb小説サイトのカクヨム等で活動。23年、カクヨムにて発表していた「みんなこわい話が大すき」で第8回カクヨムWeb小説コンテスト〈ホラー部門〉大賞を、「タヌキの一期一会」で第3回角川武蔵野文学賞〈武蔵野×ライトノベル部門〉大賞を受賞。単著に『みんなこわい話が大すき』『わたしと一緒にくらしましょう』がある。