本当の救いとはなにか? 善行を積めばよいのか? ブレヒト(1898-1956)が世界恐慌期に放った「叙事的演劇」の傑作。資本主義経済が労働者を搾取しつくす現実に、宗教や道徳を掲げる純真なヨハンナが挑む。果たしてその行方は――行動なき善の限界と、真の変革とはなにかを鋭く問いかける。
目次
凡 例
聖ヨハンナ――奈落への道行き
訳者解説
著者プロフィール
ブレヒト (ブレヒト) (著)
ブレヒト Berthold Brecht
1898-1956. ドイツの劇作家、演出家。代表作に『三文オペラ』『肝っ玉お母とその子供たち』『ガリレイの生涯』など。
酒寄 進一 (サカヨリ シンイチ) (訳)
酒寄 進一(さかより しんいち)
1958年生。翻訳家。和光大学教授。訳書にクラウス・コルドン「ベルリン3部作」、『ケストナーの戦争日記1941-1945』(いずれも岩波書店)、シーラッハ『午後』(東京創元社)、ヘッセ『シッダールタ』(光文社古典新訳文庫)などがある。