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初髪下ろし/水沢文尾(著) 発行:KADOKAWA

2,090円

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――樟脳の匂い。それは僕にとって、大事な死者の忘れ形見だった。 その村では人が死ぬと、霊は徐々に若返り、やがて赤子に戻る。死者が女なら「初髪下ろし」の儀式を行い、成仏を促すという。 将来に悩む美大生・洞口航は、漆掻きのアルバイトの面接を受けた。謎めいた女性に採用されて山村に向かったものの、到着するなり思いもかけぬ事態に遭遇する。集落の長に「初髪下ろし」の役目を押しつけられたその夜から、不穏な影が身辺に忍び寄る。 「お前、このままだと死ぬぞ」 怯える航を見かねた漆掻きの親方が明かしたのは、村が隠してきた想像を絶する闇だった。 目次 第一章 匂いのある女 第二章 重なり合う女 第三章 忍び寄る女 第四章 すすり泣く女 終章 重なりゆく女 著者プロフィール 水沢 文尾 (ミズサワ フミオ) (著) 1974年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学第二文学部卒業。北京電影学院撮影科修士修了。2026年、本書で第46回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉および〈読者賞〉を受賞し、デビュー。

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