本書を通じてソクラテスに出会うこと、古代ギリシアに旅して対話をすること、それは私たち自身が「善い人生とは何か」を彼らと一緒に考えることなのです。
解説・納富信留(東京大学教授)
西洋哲学の原点にふれる、笑って学べる本格哲学グラフィック・ノベル
「ソクラテスこそ、この世で最も賢い人間である」――神託はそう告げた。その言葉に驚いたソクラテスは、真偽を確かめるため、友人カイレポンとともにアテナイの街へ出る。政治家、詩人、職人、若者たち……賢いと評判の人を次々と訪ねて対話をする中で、ソクラテスは一体何を思うのか――。
著者プロフィール
バーバラ・ストック (バーバラストック) (著)
1970年生まれ。オランダを代表するマンガ家。地方紙の記者を経てマンガ家に転身する。自身の日常生活を題材に、生きる意味や哲学、社会問題を織り込んだ自伝的マンガで高い評価を得る。オランダにおける新世代の女性マンガ家を牽引した存在として知られる。近年は歴史上の人物を描くグラフィックノベルにも取り組み、ゴッホの晩年を扱った『ゴッホ:最後の3年間(Vincent)』(2012年、邦訳は2018年に花伝社より刊行)で初めて日本に紹介された。古代ギリシアの女性哲学者ヒッパルキアの生涯をたどる『De filosoof, de hond en de bruiloft(哲学者と犬と結婚式と)』(2021年)は国際的な注目を集めた。その他の邦訳作品に『ゴッホとひまわり(Vincent en de zonnebloemen)』(2025年、月と文社)がある。
川野 夏実 (カワノナツミ) (訳)
宮崎県出身。東京外国語大学外国語学部を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。現在オランダ在住。訳書にバーバラ・ストック『ゴッホ──最後の3年』(花伝社、2018年)、ディド・ドラフマン『小さなベティと飛べないハクチョウ──ひとりぼっちのヤングケアラー』(花伝社、2022年)、エメー・デ・ヨング『ハチクマが還るところ』(サウザンブックス社、2025年)、バーバラ・ストック『ゴッホとひまわり』(月と文社、2025年)、ジドルー&ユディット・ファニステンダール『くじら図書館』(小さい書房、2025年)。