「水車小屋のネネ」「やり直し世界文学」で人気の芥川賞作家が出会った人生最愛の本。
正直言って、わたしが現在人間の心について知っていることで、実際の生活の中で学んだものはほとんどない。ぜんぶこれらの本から教えてもらった――
『水車小屋のネネ(毎日文庫)』をはじめ読書エッセー『やりなおし世界文学』(新潮社)も好調な著者。2015年~2019年毎日新聞連載「読書日記」(月1連載約70本)を1冊に。
小説だけでなく趣味・実用、科学、歴史、思想、建築、医学、社会問題など、ノンフィクションのタイトルを数多く取り上げていることが本書の特長。海外小説だけで構成した『やりなおし世界文学』とは趣が異なり、社会に対する著者の切実な問題意識がリアルに伝わってくる、津村ファン必読の一冊。
装画・挿絵は「やりたいことは二度寝だけ」(講談社)の木下晋也氏
著者プロフィール
津村記久子 (ツムラキクコ) (著)
津村記久子 つむら きくこ 1978年大阪市生まれ。 2005 年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。08 年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09 年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11 年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13 年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16 年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17 年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、19 年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、20 年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)でPEN /ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞、23年『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞を受賞。近著に『サキの忘れ物』『うそコンシェルジュ』(新潮社)、『現代生活独習ノート』(講談社)、『つまらない住宅地のすべての家』(双葉社)など.