日本統治時代に台湾南部の港町・高雄で生まれた孫愛雪。戦後の政治的弾圧で父と夫は国を去り、やがて愛雪も夫を追って日本へ渡る。「良妻賢母」の価値観を教え込まれた愛雪は、その通りに家の仕事をこなし、台湾独立運動に奔走する夫を支えながら、自らも実業家として道を切り拓き強く生きた。そして晩年、家族を陥れた意外な真実を知る……。
数々の歴史ノンフィクションを手掛けた陳柔縉ならではの、歴史の細部まで描き込んだ生き生きとした筆致。実在の人物・郭孫雪娥をモデルとしつつ、虚構を交えながら女性の視点で台湾の現代史を問い直す歴史小説。
装幀:佐野裕哉 装画:原倫子
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