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「障害の政治」と多声性 ケア論の考察から反エイブリズムの地平へ/他者化された人々の声を聴くために/田中耕一郎(著) 発行:明石書店

4,950円

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重度知的障害者をはじめ、マジョリティ社会によって他者化された人々が排除されてきた「リベラリズムの正義論」を超克するケアの倫理を熟考し、批判的障害学が提起したエイブリズム概念に基づく代表性の問い直しによって拓かれる「障害の政治」の再構築を探る。 目次  はじめに 第1章 連帯の規範と〈重度知的障害者〉  1 リベラリズムの市民概念  2 〈重度知的障害者〉という視座の意義  3 〈重度知的障害者〉の包摂がもたらす連帯の規範の理論的課題  まとめにかえて 第2章 〈重度知的障害者〉の承認をめぐって  1 「自律」から「関係」へ、そして回帰する思考  2 属性主義の否定と「生命」の価値  3 ヴァルネラビリティによる承認と分配されるべき財  まとめにかえて 第3章 〈重度知的障害者〉とケアの分配について  1 「何の平等か」をめぐる議論とリベラリズムの人間観   (1)ジョン・ロールズの正義論   (2)アマルティア・センの潜在能力アプローチ  2 ヴァルネラビリティに基づく連帯の規範におけるケア  3 ケアとは何か  4 ケアの分配をめぐって   (1)「ケア資源」の分配   (2)「ケア資源」の分配規準   (3)ケアの質の担保  まとめにかえて 第4章 ケアが分配されるとき  1 「ケアの制度化」はなぜ必要か  2 「ケアの制度化」の意味とその可能性  3 ケアの妥当性をめぐって   (1)「ケア資源」の質   (2)「ケア資源」の分配にかかわる評価  まとめにかえて 第5章 「ケアの制度化」をめぐって  1 ケアにおける規範的含意とは何か  2 「ケアの制度化」をめぐる論点  3 ケアと正義の接合が意味するもの  4 〈重度知的障害者〉と「ケアの制度化」をめぐって  まとめにかえて 第6章 社会モデルは〈知的障害〉を包摂し得たか  1 社会モデルをめぐる議論の諸相   (1)社会モデル批判   (2)批判への応答  2 〈知的障害〉からみた社会モデルの意義と社会モデルに対する批判   (1)〈知的障害〉からみた社会モデルの意義   (2)社会モデルに対する〈知的障害〉からの批判  3 インペアメントの社会モデルは〈知的障害〉を包摂し得るか   (1)インペアメントの社会モデルの提起   (2)インペアメントの社会モデルは〈知的障害〉を包摂し得るか  まとめにかえて 第7章 障害学は知的障害とどのように向き合えるのか  1 「二重の他者化」の諸相  2 障害学における他者化  3 他者化への抗いのために  まとめにかえて 第8章 エイブリズム論は何を問うのか  1 エイブリズム論生成の文脈とその問題意識   (1)社会モデルの課題への対応――理論的文脈   (2)ネオリベラリズムへの抵抗――政治的文脈   (3)障害者運動の課題との対峙――運動論的文脈  2 エイブリズムとは何か   (1)狭義のエイブリズム   (2)広義のエイブリズム   (3)広狭のエイブリズムの関係  3 エイブリズム論は何を問うのか   (1)CDSにおけるエイブリズム論の問い   (2)日本の障害学へのインプリケーション  まとめにかえて 第9章 「障害の政治」における代表性の偏り  1 代表とは何か  2 代表はなぜ可能なのか  3 「障害の政治」における代表性の偏り   (1)障害者集団内における偏り   (2)「当事者」の制限的な意味づけと権威化による偏り   (3)誰がメガホンを持つのか  4 なぜ、「いま」問い直しが求められるのか   (1)障害者運動・障害学における他者構築への気づき   (2)障害学における知の深化と拡大   (3)問い直しが切迫性を持つ現代的状況  まとめにかえて 第10章 「障害の政治」における代表性を問い直すことの意味とその視座  1 「障害の政治」における代表性の偏りとは何か  2 代表性の偏りは何をもたらすのか  3 代表性を問い直すとはどういうことか   (1)沈黙を可視化すること   (2)「誰」の問い直しによる民主主義への志向   (3)政治のフレームの再審  4 代表性の問い直しのための視座をめぐる試論   (1)フェミニズムにおけるアイデンティティ・ポリティクスからの戦略的本質主義の示唆   (2)偏りの可視化のためのエイブリズム概念  まとめにかえて  おわりに  初出一覧  引用・参考文献  索引

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