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村本邦子『災厄を生きる 物語と土地の力――東日本大震災からコロナ禍まで』国書刊行会

¥2,640 税込

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被災と復興の証人から災厄を生き抜く知恵の継承へ。多声的な物語を聴く力――災厄を生きる現場に学ぶ。 東日本大震災を受け、毎年東北4県を訪れ、被災と復興の証人になるというプロジェクトを立ち上げた。以後、家族漫画展と対人援助のプログラムを出会いの舞台セットにして、さまざまな縁をつなぎながら、11年間活動を続けた。被災の周辺部から中心部へと旅する私たちは、現地の人々の話に耳を傾け、土地に根差して生きる人々の知恵に学んできた。代々そこに生きてきた人々は、自然の美しさと厳しさ、豊かさと情け容赦なさをあるがままに受け入れ、土地と強い絆を結んでいた。災害も当然そこには含まれており、決して未曾有などではなかった。 他者との出会い、他者との対話から物語は生まれる。証人になるとは、私たちが生きる時代に起きた大きな出来事に対して自分ごととして関わり、意味づけ、物語り、他者と共有可能な記憶にしていくことだった。本書では、そんなふうに紡がれたそれぞれの物語から11年の変化を振り返り、物語と土地の力に焦点を当て、三陸沿岸の土着の知、災厄の民話、子どもの甲状腺がん、原発関連ミュージアム、災害救援者、家族とジェンダーなどを取り上げ、被災地の光と影を描き出そうと試みる。復興の大きな物語に呑み込まれることなく、多様な小さな声を重ね合わせ、喪失と悼みを分有しイマジネーションを拡げることで、これからも襲ってくるであろう災厄を生き抜く知恵を継承したい。 【目次】 第1章 被災と復興の証人になるとはいかなることだったか――東北の土地の物語十年を振り返る    第2章 十年間、五十回以上開催のマンガ展が生み出した必然と偶然 第3章 災厄を生きる三陸沿岸の「土着の知」――民俗芸能・お祭り・オガミサマを中心として  第4章 「災厄の民話」を〈語り‐聞く〉ことの意味――小野和子と「みやぎ民話の会」の活動を通して  第5章 福島の甲状腺がんの子どもたちに寄り添う人々 第6章 福島第一原発事故の記憶はどのように構築されていくのか――関連ミュージアムを手がかりに  第7章 災害救援者(DMAT)が臨地から学んだこと   第8章 プロジェクトにおける「家族応援」の意味と「お父さん応援セミナー」の取り組み――日常生活のコミュニケーションにおける男性性ジェンダー作用  第9章 証人たちの学びと成長――プロジェクトに参加した大学院生たちの物語

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