
『サバイバー』、『アメリカン・アイドル』、『マトリックス』、
『スター・ウォーズ』、『ハリー・ポッター』……
世界的ヒットを記録したエンターテインメントは、
多くのファンたちが積極的に参加することで熱狂の渦が生まれた。
映画やアニメ、ゲーム、コミックなど多岐にわたる
メディア・プラットフォームのもとに、
ポップカルチャーのファンたちは集まり、コミュニティをつくる。
そこは新しい知識が生み出され、主体的な参加が促される創造的な場である。
もはやメディア産業もファンダムを無視してコンテンツをつくることはできない。
メディア研究の第一人者が、〈コンヴァージェンス〉の理論をもちいて
トランスメディアの複雑な関係を読みとく古典的名著。
ファンと産業界が衝突しながらも
ともに切りひらいてきた豊かな物語世界の軌跡をたどり、
参加型文化にこれからの市民社会を築く可能性を見出す。